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学習計画2026年度試験対応

賃貸不動産経営管理士の直前1か月|10月18日から本番までの復習順序

令和8年度の試験日は11月15日です。10月18日がちょうど28日前にあたり、ここから先は学習の性質を切り替えます。直前期にやるのは範囲を広げることではなく、すでに触れた論点のうち本番で落とすものを減らすことです。優先順位のつけ方から当日の時間配分までを順に整理します。

公開日
2026年8月1日
更新日
2026年8月1日
読了目安
19
先に結論

直前1か月は、新しい教材を増やさず、誤答の原因別に手を打ちます。残り28〜22日は弱点の洗い出し、21〜15日は原因別の解き直し、14〜8日は数字と期限の固定、7〜1日は本番と同じ13時開始の通し演習と最終確認、という順です。前日は新しい問題を解きません。

この記事でわかること

迷いやすい判断を、具体的な行動に変えます

  • 10月18日から11月15日までの28日を、4区間にどう割るか
  • 見直しの優先順位を、正答率と論点の広がりの2軸で決める方法
  • 誤答を4つの原因に分けて、原因ごとに手を変える手順
  • 対にして覚えると混ざらない数字の一覧(期間・日数・耐用年数)
  • 120分50問の時間配分と、飛ばす判断の基準

01結論:直前1か月は「増やさない」「並べ替える」

令和8年度の賃貸不動産経営管理士試験は11月15日の13時から15時までです。10月18日がちょうど28日前にあたります。この日を境に、学習の目的を切り替えてください。それまでは範囲を広げる期間でしたが、ここからは本番で落とす問題を減らす期間になります。

やることは2つに集約されます。増やさないことと、並べ替えることです。増やさないというのは、新しいテキストや問題集を買わないという意味です。並べ替えるというのは、手元にある誤答の中から、直せば得点になる順に並べ直すという意味です。

令和7年度の合格基準点は50問中38問でした。落とせるのは12問です。直前期に問うべきは「あと何を覚えるか」ではなく「どの12問に落とす問題を集めるか」になります。捨てる場所を自分で決めておくと、本番で迷う時間が減ります。

この記事では28日を4区間に割り、区間ごとにやること・やらないことを固定します。加えて、対にして覚えると混ざらない数字を一覧にし、当日の時間配分まで落とし込みます。

0228日を4区間に割る

直前期の失敗で最も多いのは、28日間ずっと同じことをやってしまうことです。同じ「復習」でも、4週間前と1週間前では目的が違います。4週間前は弱点を洗い出す期間、1週間前は本番の再現をする期間です。目的が違えば、使う教材も変わります。

区間の切り替えを日付で固定しておくと、判断に迷いません。下の表は令和8年度の日付をそのまま当てはめたものです。学習の予定とは別に、受験票の到着確認という事務も入れてあります。

各区間の右列には、その区間でやらないことを書いています。やることを決めるより、やらないことを決めるほうが直前期には効きます。

10月18日から11月15日までの28日の区切り
区間日付この区間の目的この区間でやらないこと
残り28〜22日10月19日(月)〜25日(日)通し演習を1回。分野別に弱点を洗い出す新しいテキストや問題集の買い足し
残り21〜15日10月26日(月)〜11月1日(日)誤答を原因別に分け、原因ごとに手を変えて解き直す得意分野の周回で安心すること
残り14〜8日11月2日(月)〜8日(日)数字・期限・要件を対で確認する。誤答リストを削る初見の難問に時間を使うこと
残り7〜1日11月9日(月)〜14日(土)13時開始で通し演習を1回。受験票と持ち物を確認睡眠時間を削った詰め込み
当日11月15日(日)13時〜15時四肢択一50問・120分(免除講習修了者は45問)会場での新規暗記

03見直しの優先順位は、2つの軸で決める

残り時間が限られているとき、何から手を付けるかを感覚で決めると、たいてい得意な分野に戻ります。人は解ける問題を解きたくなるからです。そこで、機械的に順位を決める基準を持っておきます。

軸は2つです。1つは自分の正答率。もう1つは、その論点がどれだけ他の論点とつながっているかです。正答率が低く、かつ他とつながっている論点が最優先になります。逆に、正答率が低くても孤立した論点は後回しで構いません。

分野別の配点は公表されていないため、配点を軸にすることはできません。代わりに使えるのが「つながり」です。たとえば原状回復の負担区分は、敷金の精算、特約の有効性、退去時の記録と接続しています。ここを直すと周辺の数問がまとめて動きます。

下の表は、優先順位を4段階に分けたものです。残り28日のうち、前半2区間でAとBを終わらせ、後半2区間はCの確認に充てる配分になります。

見直しの優先順位(正答率と論点のつながりで決める)
順位条件具体例使う時間の目安
A(最優先)正答率が低く、他の論点とつながっている管理受託契約と特定賃貸借契約の書面、原状回復の負担区分、定期建物賃貸借の要件残り28〜15日の6割
B正答率は高いが、根拠を説明できない分別管理の方法、定期報告の頻度、更新拒絶の通知期間残り28〜15日の3割
C正答率が低いが、孤立している証券化の細かい類型、相続税の計算、設備機器の仕様残り14〜8日に短時間だけ
D(手を出さない)初見で、覚えるコストが高い手を付けていない論点、判例の細かい事実関係0

04誤答は4つの原因に分ける。原因ごとに手が違う

誤答をまとめて解き直すより、原因で分けたほうが直前期の効率は上がります。知識が抜けているのか、問題文の読み方を外したのか、数字が混ざったのか、時間が足りなかったのか。原因が違えば対処も違います。

この試験で特に多いのが、数字の混同と主体の取り違えです。誰が誰に対して行う義務なのかを取り違えると、知識があっても正誤が反転します。管理受託契約の重要事項説明は賃貸人に対して行い、特定賃貸借契約の重要事項説明は賃貸人となろうとする者に対して行います。この違いを一度取り違えると、関連する数問がまとめて崩れます。

分ける作業自体に時間をかけないでください。誤答の横に記号を1つ書くだけで十分です。整った復習ノートを作る時間があるなら、その分を解き直しに回してください。

誤答の原因と、原因ごとの対処
原因見分け方対処所要時間の目安
知識不足解説を読んで初めて知る内容だった該当論点の要点整理へ戻り、条件を言語化してから解き直す1問10分
読み落とし解説を読めば分かる。問題文の条件を見落としていた問題文の主語・時点・例外の語に印を付けて読む練習をする1問3分
数字の混同似た数字と取り違えた単独ではなく、対になる数字を並べて覚え直す1問2分
時間不足そもそも読めていない、または後半で崩れた通し演習で飛ばす判断を練習する。知識の追加では直らない通し演習1回

05数字は単独で覚えず、対で並べる

直前期に落ちやすいのが数字です。単独で覚えると、似た数字と混ざります。混ざるくらいなら、対になる数字を並べて比較表にしたほうが残ります。毎日1分、同じ表を目で追うだけでも定着します。

下の表は、賃貸住宅管理業法と借地借家法・民法から、期間と日数に関するものを抜き出したものです。いずれも条文で確認できる数値です。数字だけでなく、起算点と対象行為を必ず一緒に見てください。5年という数字を覚えていても、どこから数えるのかが抜けていれば選択肢を判断できません。

特に混ざりやすいのが、帳簿の保存期間5年と、業務状況調書等の備置期間3年です。前者は賃貸住宅管理業者の帳簿で、各事業年度の末日をもって閉鎖し、閉鎖後5年間保存します。後者は特定転貸事業者の書類で、事業年度経過後3月以内に作成し、営業所に備え置かれた日から3年間備え置きます。制度が違うので、対にして覚えると混ざりません。

期間・日数の対照表(条文で確認できるもの)
項目数値起算点・対象根拠
賃貸住宅管理業の登録が必要な規模200戸管理する賃貸住宅の戸数法3条1項・施行規則3条
登録の更新5年ごと登録の有効期間の満了法3条2項
登録事項の変更の届出30日以内変更があった日から法7条1項
廃業等の届出30日以内該当することとなった日から法9条1項
業務管理者の選任営業所または事務所ごとに1人以上他の営業所との兼任は不可法12条1項・3項
帳簿の保存5年間各事業年度の末日に閉鎖した後から法18条・施行規則38条3項
委託者への定期報告1年を超えない期間ごと管理受託契約を締結した日から。契約期間の満了後も遅滞なく法20条・施行規則40条1項
業務状況調書等の作成事業年度経過後3月以内特定転貸事業者の書類法32条・施行規則48条3項
業務状況調書等の備置き3年間営業所または事務所に備え置かれた日から施行規則48条4項
業務停止命令の期間1年以内国土交通大臣が定める法23条1項・法34条1項
更新拒絶の通知期間満了の1年前から6月前まで期間の定めがある建物賃貸借借地借家法26条1項
賃貸人からの解約申入れ6月の経過で終了解約の申入れの日から借地借家法27条1項
定期建物賃貸借の終了通知期間満了の1年前から6月前まで期間が1年以上の場合借地借家法38条6項
期間を1年未満とする建物賃貸借期間の定めがないものとみなす定期建物賃貸借は除く借地借家法29条1項

06原状回復の耐用年数も、対で覚える

管理実務で数字が問われる代表が、原状回復の経過年数です。国土交通省の原状回復をめぐるトラブルとガイドラインは、賃借人負担と判断された部分について、耐用年数経過時点で残存価値1円となる直線を想定して負担割合を算定するとしています。この「1円」は、平成19年の税制改正で残存価値が廃止されたことを踏まえたものです。

覚え方のコツは、部位ごとの年数を単独で暗記しないことです。5年・6年・8年・15年・建物の耐用年数という5つの箱を作り、そこに部位を放り込む形にすると混ざりません。

同時に押さえたいのが、経過年数を考慮しないものです。フローリングの部分補修、襖紙・障子紙・畳表、鍵の紛失による取替えは、経過年数を考慮しません。フローリングも、全体にわたる毀損で全体を張り替えた場合は経過年数を考慮するのが適当とされており、部分補修とは扱いが違います。

原状回復ガイドラインが示す主な設備の耐用年数
耐用年数対象備考
5年流し台耐用年数経過時点で残存価値1円となる直線を想定する
6年冷房用・暖房用機器(エアコン、ルームクーラー、ストーブ等)、電気冷蔵庫、ガス機器、インターホンカーペットやクロスも6年で残存価値1円となる直線で算定する
8年主として金属製以外の家具(書棚、たんす、戸棚、茶ダンス)
15年便器・洗面台等の給排水衛生設備、主として金属製の器具・備品
当該建物の耐用年数ユニットバス、浴槽、下駄箱(建物に固着して一体不可分なもの)
考慮しないフローリングの部分補修、襖紙・障子紙・畳表、鍵の紛失による取替え襖紙等は消耗品としての性格が強いため

07通し演習は13時開始で、本番と同じ条件にする

試験は13時から15時までです。夜に演習を続けてきた人は、その時間帯に集中が続くかどうかを一度確かめておいてください。昼食の量、カフェインを取る時刻、直前に何を見るか。当日と同じ条件で1回やると、自分の癖が見えます。

通し演習でチェックするのは点数ではありません。3つあります。50問を解き終えた時点で何分残ったか、迷って印を付けた問題が何問あったか、そして後半で集中が切れる時刻はいつかです。この3つが分かれば、当日の運転の仕方が決まります。

残り28〜22日で1回、残り7〜1日で1回。この2回で十分です。通し演習を増やしても、解き直す時間がなければ得点になりません。解いた後に誤答の原因を分類するところまでを1セットと考えてください。

過去の試験問題は賃貸不動産経営管理士協議会が公表しています。このサイトは掲載の許諾を得ていないため過去問を置いていません。通し演習の素材は協議会の公表資料か、市販の予想問題を使ってください。当サイトは一問一答と論点整理、暗記表で穴を埋める役割に徹しています。

08120分50問の時間配分と、飛ばす判断

50問を120分で解くと、1問あたり2分24秒です。免除講習修了者は45問なので、1問あたり2分40秒になります。ただし均等に使う想定では組まないでください。実際には、読むだけで時間を取られる事例問題と、10秒で判断できる問題が混在します。

現実的なのは、100分で50問を解き切り、20分を見直しに残す配分です。この場合、1問あたりの平均は2分になります。25問目を50分の地点で通過していれば予定どおりです。遅れているなら、次の10問で調整します。

飛ばす判断の基準は1つだけにしてください。読み終えて選択肢を2つに絞れなかったら、印を付けて次へ進む。これだけです。基準を複数持つと、飛ばすかどうかを迷う時間が発生します。

見直しの20分は、印を付けた問題に使います。全問を読み直す時間はありません。マークのずれだけは、区切りごとに確認してください。1問ずれると以降が全滅します。

120分の時間配分(50問で解く場合の目安)
経過時間到達しておく位置この区間でやること
0〜5分問題冊子の確認、マークの記入受験番号と氏名の記入。問題数と免除の有無を確認
5〜30分12問目前後確実に判断できる問題から取る。迷ったら印を付けて進む
30〜55分25問目前後ここで遅れていたら、飛ばす基準を1段緩める
55〜80分38問目前後集中が落ちる時間帯。事例問題は読み飛ばさず、選択肢から先に見る
80〜100分50問目(全問通過)未着手を作らない。印を付けてでも全問にマークする
100〜115分印を付けた問題の見直し選択肢を2つに絞った問題を優先。全問の読み直しはしない
115〜120分マークの最終確認ずれがないかを5問単位で確認する

09この時期にやってはいけない5つ

直前期は、やることを増やすより、やらないことを決めるほうが効きます。以下の5つは、残り28日では回収できません。

特に1つ目が多い失敗です。不安になると教材を買いたくなりますが、新しい問題集を買うと「解いていない問題が大量にある」という状態が生まれます。この状態は本番まで解消されず、不安を増やすだけになります。手元の誤答リストを潰すほうが、確実に得点へ変わります。

  • 新しいテキストや問題集を買い足す。解ききれない量が不安に変わる
  • 手を付けていない論点に、いまから着手する。定着させる時間が残らない
  • 得意分野を周回して安心する。正答率が上がった実感は得られるが、得点は増えない
  • 睡眠時間を削る。判断が必要な試験で、判断の質を下げる選択になる
  • 他人の進み具合を確認する。自分の誤答リストの中身は変わらない

10苦手分野は捨てず、深さを下げる

直前期になると、苦手分野を丸ごと捨てて得意分野を伸ばしたくなります。しかしこの試験では、その戦略が取りにくくなっています。令和7年度の合格基準点は50問中38問で、必要正答率は76.0%です。落とせるのは12問しかありません。

加えて、分野別の配点は公表されていません。「この分野は配点が低いから捨てる」という判断の根拠になる数字が、そもそも存在しないということです。捨てた分野から想定より多く出題されれば、それだけで基準点を割ります。

現実的なのは、分野を捨てるのではなく深さを下げることです。建物・設備が苦手なら、構造や設備の細部は諦めて、名称と役割、法定点検の対象と頻度だけに絞ります。この程度なら残り2週間でも間に合い、数問は拾えます。

捨ててよいのは、分野ではなく個別論点です。覚えるコストが高く、他の論点とつながっていないものだけを外してください。

115問免除で受ける人の直前期は、少しだけ違う

賃貸不動産経営管理士講習を修了していると、50問のうち5問が免除され、45問で受験します。免除は修了年度とその翌年度に有効です。

直前期に効いてくる違いは2つです。1つは時間配分で、45問を120分で解くため1問あたりの余裕が増えます。もう1つは、免除される5問が問46から問50に対応するという形式面です。通し演習をするときは、免除される部分を除いた形で時間を測ってください。

誤解しやすいのが、免除で基準が甘くなるという理解です。令和7年度の合格基準点は、一般が50問中38問、免除講習修了者が45問中33問でした。免除される5問を正解として数えれば、どちらも実質38問です。基準は同じで、取りこぼしのリスクがある問題が5問減るだけです。

したがって直前期の学習内容は、免除の有無で変えなくて構いません。変えるのは通し演習の測り方だけです。

12受験票と、11月9日という期限

学習とは別に、事務の締切が1つ残っています。受験票の到着確認です。受験票は11月上旬に郵送で発送され、11月9日までに届かない場合は受付センターへの問合せが必要になります。

この日付は手帳に書いておいてください。直前期は学習に意識が向くため、郵便物の確認が抜けがちです。11月9日は残り7〜1日の区間の初日にあたるので、その日の学習を始める前に確認する習慣にしておくと確実です。

会場は受験票で通知されます。届いたら、会場までの経路と所要時間、当日の交通機関の運行状況を確認する日を決めてください。前日にまとめてやろうとすると、経路が想定より複雑だった場合に落ち着かなくなります。

着席時刻や当日の注意事項も受験票に記載されます。試験は13時開始なので、それより前の着席を求められます。具体的な時刻と持ち物の指定は、届いた受験票の記載に従ってください。

13前日(11月14日)にやること・やらないこと

前日にやるのは、誤答メモと暗記表の見直しだけです。新しい問題を解いて間違えると、その1問が本番まで頭に残ります。得点への寄与より、心理的な負担のほうが大きくなります。

見直しの対象は、数字と期限に絞ってください。前日に理解が深まる論点はほとんどありませんが、数字は前日に見たものが翌日残ります。期間の対照表と、原状回復の耐用年数の表。この2つを目で追うだけで十分です。

夜は早めに切り上げます。試験は13時開始なので、極端な早起きは必要ありませんが、起床から4時間以上経った状態で臨むほうが頭が動きます。逆算すると、遅くとも9時には起きる想定になります。

持ち物は前日のうちに一箇所へまとめてください。当日の朝に探す時間を作らないためです。会場までの経路と所要時間も、この時点で確定させておきます。

前日と当日の準備
区分確認すること備考
前日(11月14日)受験票、筆記用具、時計、会場までの経路と所要時間指定される持ち物は受験票の記載に従う
前日(11月14日)誤答メモと暗記表の数字を目で追う新しい問題は解かない
前日(11月14日)起床時刻を決める。試験開始は13時起床から4時間以上あける想定
当日の午前会場までの移動。昼食を先に済ませる会場周辺は混み合うことがある
当日の着席前受験票に記載された着席時刻を確認13時開始のため、それより前の着席を求められる
当日の直前暗記表の数字を1分だけ見る新しい論点には触れない

14試験中に判断すること

本番で判断が必要になる場面は、おおむね3つに絞られます。飛ばすかどうか、迷った選択肢のどちらを取るか、そして見直しに戻るかどうかです。この3つの基準を前日までに決めておくと、当日は実行するだけになります。

飛ばす基準は前述のとおり、選択肢を2つに絞れなかったら印を付けて次へ、です。2つに絞れた問題は、その場で決めてしまってください。後で戻っても、判断材料が増えるわけではありません。

迷った選択肢の扱いは、原則に戻ることです。特に実務経験がある人は、現場でそうしているという感覚が働いた選択肢を疑ってください。賃貸管理の慣行と法令の原則がずれる場所は、この試験の失点源として繰り返し現れます。

マークのずれは、10問ごとに確認する習慣にしてください。1問ずれたまま最後まで進むと、取り返しがつきません。確認にかかるのは1回5秒です。

  • 選択肢を2つに絞れなかったら印を付けて次へ進む
  • 2つに絞れた問題は、その場で決める
  • 実務の感覚で選んだ選択肢は、原則に戻って確認する
  • マークのずれは10問ごとに確認する
  • 未着手を作らない。印を付けてでも全問にマークする

15試験が終わった後のこと

令和8年度の合格発表は、12月24日10時の予定です。試験当日から40日近く空きます。この期間に自己採点をするかどうかは自由ですが、合格基準点は事前に公表されず、試験後に決まる点は覚えておいてください。

直近5年の合格基準点は、令和3年度が50問中40問、令和4年度が34問、令和5年度が36問、令和6年度が35問、令和7年度が38問でした。6問分の幅があります。自己採点が36問前後だった場合、その年度の水準によって結果が分かれる位置になります。

合格後の手続についても、先に知っておくと動きが早くなります。賃貸不動産経営管理士として登録するには、管理業務に関する2年以上の実務経験、またはそれに代わる実務講習の修了が必要です。合格と登録は別の手続です。

16残り日数別の、今日の一手

この記事を読んだ日から何をするかを、残り日数別に1つだけ挙げます。複数のことを同時に始めると、どれも中途半端になります。

残り28〜22日なら、通し演習を1回入れてください。分野別の弱点が数字で出ます。残り21〜15日なら、誤答に原因の記号を振る作業から始めます。残り14〜8日なら、期間の対照表と耐用年数の表を毎日1分見る習慣を作ります。残り7〜1日なら、13時開始の通し演習を1回だけ行い、あとは誤答リストを削ります。

どの段階でも共通するのは、解きっぱなしにしないことです。間違えた問題を復習リストに残し、翌日に解き直す。この往復だけで、直前期の28日は十分に使い切れます。

よくある質問

残り1か月で何点くらい伸びますか?

個人差が大きく、断定はできません。実施機関も学習時間と得点の関係を公表していません。ただし誤答の解き直しは、新しい範囲を増やすより短時間で得点に反映されやすい作業です。残り28日で新規論点を10個覚えるより、すでに間違えた30問を潰すほうが確実です。

直前期に新しい模試を解くべきですか?

時間配分の確認には使えますが、復習の時間を圧迫するほど増やさないでください。残り28日なら2回で十分です。解いた後に誤答の原因を4つに分類するところまでを1セットと考えてください。解きっぱなしの模試は、点数を知る以外の効果がありません。

苦手分野を捨てて得意分野を伸ばすべきですか?

分野を丸ごと捨てるのは避けてください。令和7年度の合格基準点は50問中38問で、落とせるのは12問だけです。加えて分野別の配点は公表されていないため、配点を根拠に捨てる判断ができません。捨てるのではなく、苦手分野の深さを下げて、名称と役割、数字と期限だけに絞る形にします。

暗記が間に合わない数字はどうしますか?

対になる数字を並べて覚えると定着しやすくなります。たとえば賃貸住宅管理業者の帳簿は閉鎖後5年間の保存、特定転貸事業者の業務状況調書等は備置きから3年間、というように制度ごとに並べます。単独で覚えて混ざるくらいなら、比較表の形で毎日1分見るほうが残ります。

試験当日は何を持っていけばいいですか?

受験申込案内で明示されているのは受験票の持参です。筆記用具や本人確認、着席時刻などの具体的な指定は受験票および当日の注意事項に記載されるため、届いた受験票の記載に従ってください。受験票は11月上旬に発送され、11月9日までに届かない場合は受付センターへの問合せが必要です。

5問免除の人も同じ直前対策でいいですか?

学習内容は同じで構いません。変えるのは通し演習の測り方だけです。免除講習修了者は45問を120分で解くため、免除される部分を除いた形で時間を測ってください。なお令和7年度の合格基準点は一般が50問中38問、免除講習修了者が45問中33問で、免除される5問を正解として数えれば実質は同じ水準です。

確認した公的情報

試験形式・日程の参照元

試験日程や申込み方法は変更される場合があります。受験前には必ず実施機関の最新案内を確認してください。